将来について(駒場担任助手) | 東進ハイスクール大宮校|埼玉県

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2016年 8月 3日 将来について(駒場担任助手)

こんにちは、担任助手の駒場です。今回は、タイトルの通り、僕の将来の夢について書こうかと思ったのですが……残念ながら!僕には明確な「夢」はないのです。
 
 
 
いや、実を言うと元々はあったんです。夢、というか、なりたい職業。法律家、具体的には弁護士。ですが、高校に入ってから「本当にそうなの?」と自分で思うようになり、結局それに代わる、具体的な「憧れの職業」なるものは今に至るまで持ち合わせておりません。
 
当時の僕が高校生なりに考え、至った結論。それは「弁護士になり社会正義を実践するのは勿論善いことだが、それは必ずしも『根本的な』解決にはなってないんじゃないか」ということでした。腐敗・差別・不正……、法律家になれば、こうした事実と向き合い、少なくとも発生した物事を解決する手助けはできます。しかし、どうしてそのようなことが起きたのか、根本的な原因を追及し、その原因へ働きかけることは難しいのではないか。そんなことを思ってから、おもむろに弁護士という職業への憧れは薄れてしまいました。
 
今の大学・学部を選んだのも、高校時代にこうして一度自分の将来について、いささか批判的に、考えたことが大きく影響していたと今となっては思います。
 
法律家になるなら法学部に、医者になりたいなら医学部に進めばよい。しかし、そんな明確な「なりたいもの」がないならどうすればいいのか。この問いに対する自分なりの答えは「自分が興味のことについて学べる大学・学部を選ぶ」ということです。僕の場合は、格差や汚職、政治への無関心やそれらを生み出す社会の構造、といったものに興味があり、その点で、一橋大学社会学部は、自らの好奇心を満たすに十分な学問を提供してくれているように思えたのです。
 
なにやら長々と書き連ねてしまったのですが、受験生の皆さんへ、多少ではありますが先を経験した一人として伝えておきたいことは二つです。一つは「夢=なりたい職業ではないし、夢がないことは悪いことではない」ということです。自分には夢がないんだ……なんて罪悪感に駆られる必要はありません。夢を探しに大学へ行く、というのは立派な、大学での学びに対する態度の一つだと思います。
 
そしてもう一つは「好奇心の対象を広く設定しよう」ということです。受験は大学に受かれば終わりますが、「なぜ大学へ行くのか」という問いは大学に入ってからも皆さんについて回ってきます。その答えを探すときに、自分なりの答えへと皆さんを導いてくれる羅針盤、それが「好奇心」だと思います。受験勉強に関しても、その中で、気になること、もっと知りたいことというのは少なからずあるのではないでしょうか。そのような、疑問・興味がたっぷりと蓄積されて初めて大学での知的探求は意味を成すのだと思います。
 
なんというか、受験そのものに直接かかわる話ではない分、重要ではないように感じてしまうかもしれませんが、なぜ大学へ行くのかを考え、将来を考えるということは、受験へのモチべーション、ひいては勉強への姿勢へ繋がると思います。なぜ大学へ行くのか、を自覚すれば、なぜ今勉強しなくてはいけないのかも自覚できます。そうすれば、普段の勉強も、もう少しだけ、さらに頑張ってみよう、なんてことを思ったりもできるのではないでしょうか